2023/9/18

「ブラックリスト」とは?載ってしまうとどうなる?

借金に関する話の中で、「ブラックリスト」に載ってしまうとローンやクレジットカードが利用できなくなる、という話を聞いたことがある人は少なくないと思いますが、実は「ブラックリスト」という名前の名簿が存在するわけではなく、信用情報機関に登録されている個人の信用情報に債務整理や破産などの事故情報が記載されている状況を、一般的に「ブラックリストに載る」といいます。
 
ブラックリストに載ってしまうと生活に大きな影響を及ぼしますが、一度載ったからと言って永久にその情報が削除されないわけではなく、一定の期間が経過することによって削除されます。
 
今回の記事では、信用情報やブラックリストについて解説します。
 
 
 
「ブラックリスト」とは?載ってしまうとどうなる?
 
 
 
目次
1.信用情報とは
2.信用情報機関に登録されている主な情報
3.「ブラックリストに載る」とは異動などの事故情報が登録されている状態
4.一定の期間が経過すれば事故情報は削除される
5.借金の返済を苦しく感じている方へ
 
 
 
1.信用情報とは
 
 
信用情報とは、ローンの契約や借入と返済の状況、クレジットカードを利用した際の支払いの履歴など、個人の信用に基づいて行われた取引についての記録です。
 
この信用情報は、国が指定する信用情報機関に登録されていますが、カードローンやクレジットカードなどのサービスを提供している会社や信販会社、消費者金融、保険会社、銀行などは、通常、1つ以上の信用情報機関に加盟しており、顧客の個人情報や取引状況などの情報を信用情報機関に提供しています。
 
そして、個人からのカードローンやクレジットカードの申込みがあると、各サービスを提供する会社は、契約をするかどうかの審査の際に必ずと言っていいほど信用情報機関に登録されている「信用情報」をチェックしており、その内容は審査結果に大きく影響します。
 
なお、自分の信用情報を知りたい場合には、各信用情報機関に信用情報の開示を請求することが可能です。
 
 
 
2.信用情報機関に登録されている主な情報
 
 
信用情報機関に登録されている信用情報には、大まかに分けると以下のものがあります。
 
 
(1)個人を特定するための情報
 
氏名、生年月日、自宅住所、自宅電話番号、勤務先名とその住所、電話番号のほか、本人が提出した本人確認書類の内容(運転免許証番号の免許証番号など)などです。
 
 
(2)契約内容についての情報
 
情報を登録した会社名、契約日などの契約内容の詳細、返済状況についての情報(残高や該当月の支払・入金状況など)です。
 
 
(3)延滞など金融事故に関わる情報
 
ローンやクレジットカードの契約どおりに返済できなかった場合、具体的には、61日若しくは3ヶ月以上に及ぶ延滞、代位弁済、債務整理、手形等の不渡の発生等についての情報が登録されます。
 
 
(4)加盟会社による当該信用情報の使用履歴
 
加盟会社・金融機関名、日時、信用情報の使用目的等が「申込情報」や「照会履歴」に一定期間登録される。これは新規にローンやクレジットカードの申込があった場合に、既存の契約状況を確認する為に必要となるものですが、契約が成立した後も必要に応じて「途上与信」として参照されます。
 
 
 
3.「ブラックリストに載る」とは事故情報が登録されている状態
 
 
上述の(3)で述べたとおり、61日若しくは3ヶ月以上に及ぶ延滞、代位弁済、債務整理、手形等の不渡の発生等があるとその内容が信用情報に登録されますが、これらはいわゆる「事故情報」(「異動情報」)と言われています。
 
延滞や代位弁済、破産、弁護士や司法書士による債務整理等はいずれも信用を損ねる行為であるため、このような情報が記載されている状態が「ブラックリストに載った」と言われています。つまり、独自にブラックリストという名簿のようなものが存在するわけではありません。
 

4.一定の期間が経過すれば事故情報は削除される
 
 
異動などの事故情報は一度、登録されたらいつまでも残るわけではなく、各信用情報機関が定める期間が経過すれば削除されます。削除までの期間は信用情報機関によって異なりますが、例えばCICの場合、「契約期間中および契約終了から5年以内」などとなっています。
 
弁護士や司法書士などに債務整理を依頼する場合に、どれくらいの期間、事故情報が登録されるのか気になる方もおられると思いますが、債務整理には主に任意整理・個人再生・自己破産といった方法があり、どの方法で債務整理をしたかによって概ね以下のように登録期間が定められています。
 
 
(1)任意整理

任意整理の手続後、和解した内容に従って借金を完済したときから約5年間は登録がされることになります。
 
 
(2)個人再生
 
手続が終了してから約5〜7年間、もしくは減額後の借金を完済してから約5年間登録がされることになります。ただし、2022年11月4日以前の手続きについては手続が終了してから約10年間載っている可能性があります。
 
 
(3)自己破産
 
手続が終了してから約5〜7年間登録されますが、2022年11月4日以前の手続きについては約10年間載っている可能性があります。
 
 

5.借金の返済を苦しく感じている方へ
 
 
借金の返済が苦しいと思っていても、債務整理をすればブラックリストに載ってしまうという理由で、債務整理をためらわれる方も少なくありません。
 
しかし、その状態が改善されなければ、いずれは延滞の状態になり、ブラックリストに載ってしまうことになるのではないでしょうか。
 
また、考え方次第ではありますが、ブラックリストに載り、一定の期間、借入やクレジットカードの契約をすることができないということは、その間は収入の範囲内で生活するしかありませんので、堅実な生活を習慣づけるよい機会になるかもしれません。
 
ブラックリストに載ってしまったとしても、それはあくまでも経済的な信用に影響するだけで、決して社会的な信用までなくなってしまうわけではありません。ブラックリストに載ることを必要以上に恐れず、問題が深刻化する前に債務整理について検討してみる、または相談してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 

 
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