2024/11/19

【令和6年12月1日施行】会社設立時の定款認証手数料引き下げについて

11月19日、株式会社の設立の際に必要となる公証人による定款認証の最低手数料を15,000円に引き下げる政令が閣議決定されました。
 
12月1日から施行され、一定の要件を満たす会社が対象となります。
 
 
 
 
 
【令和6年12月1日施行】会社設立時の定款認証手数料引き下げについて
 
 
株式会社を設立する際には、公証人による定款認証の手続が必要ですが、現在の手数料は資本金の額に応じて3万〜5万円となっています。今回の閣議決定により、12月1日以降、一定の要件を満たす場合には、定款認証の手数料が15,000円になります。
 
対象となるのは次のような要件を満たす会社です。
 
①    資本金が100万円未満
②    出資者が発起人のみ
③    発起人が3人以下
④    取締役会を設置しない
 
財政基盤の弱いスタートアップ(新興企業)の負担を軽減することが狙いとされており、起業の促進が期待されているようですが、設立登記の際にかかる登録免許税については最低でも15万円が必要となる状況に変わりはなく、個人的には定款認証の手数料が引き下げられることによって本当に起業が促進されるかについて疑問が残ります。